やさしい暮らしのヒント

2025.11.1

脱脂大豆・丸大豆・大豆粉の違いとは?原料と製法をわかりやすく比較

大豆ミートや大豆加工品の原材料を見ると、「丸大豆」「脱脂大豆」「大豆粉」など、よく似た言葉が並んでいます。

すべて大豆から作られていますが、意味は同じではありません。

最初に違いを簡単にまとめると、

  • 丸大豆は、大豆を丸ごと原料にしたもの

  • 脱脂大豆は、大豆から油分の多くを取り除いたもの

  • 大豆粉は、大豆を粉末状にしたもの

です。

大豆粉は「粉末という形」を表すため、丸大豆から作られたものも、脱脂大豆から作られたものもあります。

つまり、この3つは完全に同じ基準で分類された名称ではありません。

脱脂大豆・丸大豆・大豆粉の違いを比較

比較項目

丸大豆

脱脂大豆

大豆粉

基本的な意味

大豆を丸ごと使用した原料

大豆から油分の多くを取り除いた原料

大豆を粉末状にしたもの

油分

原料段階では大豆本来の油分を含む

油分が少ない傾向

原料と製法によって異なる

たんぱく質の割合

大豆本来の成分構成に近い

油分が減るため相対的に高くなる傾向

丸大豆由来か脱脂大豆由来かで異なる

主な用途

豆腐、豆乳、納豆、大豆加工品など

しょうゆ、大豆たんぱく、大豆ミートなど

パン、菓子、麺、加工食品など

選ぶときの確認点

産地、栽培方法、加工方法

油分を取り除く方法、産地

丸大豆由来か脱脂大豆由来か

どれか一つが、すべての面で優れているわけではありません。

味わい、栄養成分、用途、価格、調理のしやすさなど、何を重視するかによって適した原料は変わります。

丸大豆とは?

丸大豆とは、油分を取り除く前の大豆を、丸ごと原料として使用する場合の呼び方です。

「丸」という名前の品種ではなく、油分を取り除いた脱脂大豆と区別するために使われています。

丸大豆には、たんぱく質のほか、大豆由来の脂質、炭水化物、食物繊維、ミネラルなどが含まれています。

豆腐、豆乳、納豆、煮豆など、日本で昔から食べられてきた大豆食品の多くも、丸大豆から作られています。

ただし、「丸大豆を原料にしていること」と「加工後もすべての油分が残っていること」は同じ意味ではありません。

丸大豆を使用していても、商品に適した味や食感に仕上げるため、加工工程で油分を調整する場合があります。

商品の特徴を詳しく知りたいときは、「丸大豆使用」という表示だけでなく、製造方法も確認することが大切です。

脱脂大豆とは?

脱脂大豆とは、大豆から油分の多くを取り除いた後に残る大豆原料です。

農林水産省も、しょうゆに使われる大豆には丸大豆と脱脂加工大豆があり、脱脂加工大豆は丸大豆から脂肪分をあらかじめ取り除いたものと説明しています。

油分が少なくなることで、重量に占めるたんぱく質の割合が相対的に高くなります。

そのため、大豆たんぱく、しょうゆ、大豆ミート、プロテイン食品、加工食品など、幅広い用途に使われています。

脱脂大豆は、たんぱく質を生かした食品を作りやすく、安定した品質で大量に加工しやすい原料でもあります。

脱脂大豆にはヘキサンが使われている?

大豆から油分を取り出す一般的な製油工程では、ノルマルヘキサンという溶剤を使う抽出法が広く用いられています。

農林水産省の資料では、大豆は油分が比較的少ないため、大規模な製油では圧搾工程を経ず、ヘキサンを使って油分を溶かし出す抽出法が一般的とされています。

一方で、大豆に物理的な圧力をかけて油分を取り出す方法も存在します。農研機構の研究資料でも、非加熱で物理的に搾油した後の「大豆圧搾ミール」が食品素材として研究されています。

そのため、脱脂大豆だから必ず同じ方法で作られているとは限りません。

また、原材料表示に「脱脂大豆」と書かれていても、抽出法か圧搾法かまでは通常分かりません。製法を重視する場合は、メーカーの公式サイトや商品説明を確認しましょう。

脱脂大豆は体に悪いの?

脱脂大豆だから体に悪い、ということではありません。

脱脂大豆は、大豆から油分を取り除き、たんぱく質を利用しやすい食品原料にしたものです。

脂質を抑えたい食品や、たんぱく質を多く配合したい食品には適した原料です。

一方で、大豆本来の油分や風味を生かした食品を選びたい場合は、丸大豆を原料とした商品が選択肢になります。

大切なのは、

  • 丸大豆か脱脂大豆か

  • 大豆の産地

  • 栽培方法

  • 油分を取り除く方法

  • 添加物の有無

  • 味や調理方法

などを確認し、自分が重視する基準に合ったものを選ぶことです。

大豆粉とは?

大豆粉とは、大豆を細かく粉砕した食品原料です。

丸大豆や脱脂大豆が「原料の状態」を表すのに対し、大豆粉は主に「粉末状にした形」を表します。

大豆粉には、主に次のようなものがあります。

丸大豆から作られた大豆粉

丸大豆を粉末にしたもので、「全脂大豆粉」と呼ばれることもあります。

大豆由来の油分を含み、パン、菓子、麺、料理などに使用されます。

脱脂大豆から作られた大豆粉

油分を取り除いた大豆を粉末にしたものです。

「脱脂大豆粉」として、製菓、製パン、加工食品などに使用されています。

そのため、商品に「大豆粉使用」と書かれているだけでは、丸大豆由来か脱脂大豆由来かまでは判断できません。

原材料表示やメーカーの商品説明を確認する必要があります。

大豆食品を選ぶときのポイント

大豆ミートや大豆加工品を選ぶ際は、次の点を確認してみましょう。

1.何を原料にしているか

丸大豆、脱脂大豆、大豆粉、大豆たんぱくなど、主な原料を確認します。

2.大豆の産地

「国産大豆」と「国内製造」は同じ意味ではありません。

国内製造は、日本国内で加工されたことを表すもので、大豆そのものの産地を表しているとは限りません。

3.どのような製法で作られているか

油分を取り除いている場合は、抽出法なのか圧搾法なのか、製法が公開されているかを確認します。

4.有機JAS認証があるか

有機栽培された原料を選びたい場合は、有機JASマークを確認しましょう。

日本では、有機JASマークのない農産物や加工食品に「有機」「オーガニック」などと表示することは認められていません。

5.調理方法が生活に合っているか

乾燥タイプの大豆ミートには、湯戻し、洗浄、水切りが必要な商品もあります。

原料だけでなく、下処理の有無や使いやすさも、続けて取り入れるための大切なポイントです。

Bihadaizが国産有機丸大豆を選んだ理由

Bihadaiz®は、肉に似せることだけを目的とした大豆ミートではありません。

豆腐や湯葉のように、大豆そのもののおいしさを楽しめる「豆腐の進化系」として作られています。

原料には、国産有機丸大豆を100%使用。

化学溶剤を使わず、物理的な圧搾によって油分を調整し、大豆本来の風味やコクを生かしています。

さらに、

  • 有機JAS認証

  • 食品添加物不使用

  • 湯戻し不要

  • そのまま食べられる

  • 料理に直接加えられる

という特徴があります。

Bihadaizが丸大豆を選んだのは、「丸大豆だけが正しい」と考えているからではありません。

国産有機大豆の風味を生かし、毎日の料理に無理なく取り入れられる大豆食品を作りたいと考えた結果です。

原料や製法を知ることは、自分や家族に合った大豆食品を選ぶための一つの手がかりになります。

Bihadaizが“豆腐の進化系”を目指した理由はこちら

よくある質問

Q. 脱脂大豆には必ずヘキサンが使われていますか?

A. 必ずしも使われているとは限りません。

大規模な製油ではヘキサンを使う抽出法が一般的ですが、物理的な圧力で油分を取り出す方法もあります。「脱脂大豆」という表示だけでは製法までは分からないため、メーカーの情報を確認しましょう。

Q. 丸大豆と脱脂大豆は、どちらが優れていますか?

A. 一概にどちらが優れているとはいえません。

脱脂大豆は脂質が少なく、たんぱく質の割合が高い傾向があります。丸大豆は、大豆由来の油分や風味を生かしやすい原料です。用途や好みに合わせて選ぶことが大切です。

Q. 大豆粉は丸大豆から作られていますか?

A. 商品によって異なります。

丸大豆を粉末にした全脂大豆粉と、油分を取り除いた大豆から作る脱脂大豆粉があります。「大豆粉」という名称だけで判断せず、原材料や商品説明を確認しましょう。

大豆ミートやBihadaizについてのよくある質問を見る

まとめ

脱脂大豆、丸大豆、大豆粉は、すべて大豆から作られますが、意味は異なります。

  • 丸大豆は、大豆を丸ごと原料にしたもの

  • 脱脂大豆は、大豆から油分の多くを取り除いたもの

  • 大豆粉は、大豆を粉末状にしたもの

  • 大豆粉には、丸大豆由来と脱脂大豆由来がある

  • 大豆から油分を取り除く方法には、ヘキサンを使う抽出法や、物理的な圧搾法があります。

原料名だけで良し悪しを決めるのではなく、産地、栽培方法、製法、認証、味、調理のしやすさまで確認することが大切です。

それぞれの違いを知り、自分が大切にしたい基準に合った大豆食品を選んでみてください。

back