つわりで食べられないとき、栄養はどうする?

妊娠初期に知っておきたいビタミン・ミネラル

つわりが始まると、

「野菜が全然食べられない」
「炭水化物しか入らない」
「赤ちゃんの栄養、大丈夫かな?」

と心配になることがあります。

昨日まで普通に食べていたものが突然ダメになったり、同じものしか食べられなくなったり。

そんな時期に、

「栄養バランスを整えなきゃ」

と考えるのは、とても大変です。

まず知っておいてほしいのは、軽度〜中等度のつわりそのものが赤ちゃんに悪影響を与えるという証拠はない、ということです。

だから、食べられない自分を責めなくて大丈夫。

ただし、食事や水分がほとんど取れない状態が長く続く場合は、栄養の問題を自分だけで何とかしようとせず、医療につながることが大切です。


まず優先したいのは「栄養素」より水分

つわりの時期に、

「葉酸を摂らなきゃ」
「鉄も必要」
「たんぱく質も食べないと」

と思うかもしれません。

でも、吐いてしまって水分まで取れない日は、まず水分です。

一度にコップ一杯飲めなくても、

ひと口ずつ。
氷なら大丈夫。
炭酸水なら飲める。
スープなら入る。

自分が受けつける形を探してみましょう。

ただし、

水分をほとんど保てない、尿が少ない・濃い、急に体重が減る、日常生活ができないほどつらい

といった状態は、妊娠悪阻の可能性があります。

重いつわりでは脱水や栄養不足が起こり、点滴や吐き気止めなどの治療が必要になることがあります。


葉酸は、妊娠初期だからこそ大切

妊娠初期に特に知られている栄養素が葉酸です。

葉酸は細胞がつくられる過程に関わり、妊娠前から妊娠初期の摂取は、胎児の神経管閉鎖障害のリスク低減という点で特に重要です。

でも、つわりの時期には、

ほうれん草が無理。
ブロッコリーも無理。
豆類も今日は食べられない。

そんな日もあります。

食事から摂れる日は、

野菜。
豆類。
果物。
大豆食品。

など、食べられるものを取り入れていけばいい。

一方、妊娠前〜妊娠初期の葉酸には食事とは別の公的な推奨もあるため、つわりでサプリメントが飲めない、飲むと体調が悪い、種類に迷っている場合は、自己判断で無理に続けたり中止したりせず、医師・薬剤師などに相談してください。


ビタミンB6は、つわりとの関係でも知られている

ビタミンB6は、たんぱく質などの代謝に関わるビタミンです。

そして妊娠中の吐き気・嘔吐について、ビタミンB6が症状を軽減した研究もあります。

ただし研究結果にはばらつきがあり、

「ビタミンB6をたくさん摂ればつわりが治る」

という話ではありません。

食事では、

魚。
肉。
いも類。
バナナ。
豆類。

など、いろいろな食品に含まれています。

食べられる日に、食べられる食品から。

それで十分です。

サプリメントとしてビタミンB6を使いたい場合は、妊娠中だからこそ自己判断で量を増やさず、医師や薬剤師に相談しましょう。


意外と知られていない「ビタミンB1」

つわりの記事で、もうひとつ知っておいてほしい栄養素があります。

ビタミンB1(チアミン)です。

普通につわりがあるからといって、ビタミンB1不足を心配する必要はありません。

でも、激しい嘔吐が長期間続き、ほとんど食事が取れない状態になると、ビタミンB1不足が問題になることがあります。

重い妊娠悪阻の診療では、長期間嘔吐している妊婦にチアミンを補うことが推奨されています。

これは、

「家でビタミンB1のサプリを飲めばいい」

という話ではありません。

むしろ、

食べられない状態が長く続いたら、栄養の問題も含めて医療に任せる。

というサインとして知っておいてください。


鉄は大切。でも、つらい日に無理して詰め込まなくていい

妊娠すると鉄の必要性も高まります。

だから、

肉。
魚。
卵。
大豆食品。
野菜。

などを食べられる日に取り入れることは大切です。

でも、つわりの真っ最中に、

「鉄を摂らなきゃ」

と食べられないものを無理に食べる必要はありません。

さらに、鉄剤は人によっては吐き気を悪化させることがあり、重いつわりでは医療者の判断で一時的に中止する場合もあります。

妊婦健診で貧血を指摘された場合や、鉄剤がつらい場合は、自分で調整せず医師に相談してください。


「今日はどこまで食べられる?」で考える

つわりの時期の栄養は、数字で管理するより、その日の状態から考える方がラクです。

ほとんど食べられない日

まずは水分。

飲めるものを少しずつ。

「栄養が足りない」と焦るより、水分も保てない状態なら医療機関へ相談することを優先してください。

少し食べられる日

食べられるものを少量ずつ。

おにぎり。
パン。
果物。
クラッカー。
スープ。

同じものが続いても、まずは食べられることを大切に。

少し余裕がある日

ここで初めて、

卵。
豆腐。
ヨーグルト。
魚。
大豆食品。

などをひとつ足してみる。

一日で栄養を完成させようとしない。

つわりの時期には、そのくらいの考え方で大丈夫です。


Bihadaizも、「食べられる日」に使えばいい

Bihadaizは、国産有機丸大豆100%を使った大豆食品ブランドです。

大豆を単なる「お肉の代わり」ではなく、豆腐の進化系として、いつもの食事に取り入れやすくしています。

でも、つわり中に

「栄養を摂るためにBihadaizを食べなくちゃ」

と思う必要はありません。

においが無理なら食べなくていい。

食感がダメな日もある。

少し調子の良い日に、

お味噌汁にソイミンチを少し。

スープに少し。

食べられる料理に、ほんの少し加える。

「栄養のために頑張って食べる」のではなく、「食べられる日に選択肢として使う」。

それくらいでいいのです。


サプリメントも、「飲めない自分」を責めないで

妊娠すると、葉酸や鉄などのサプリメントを勧められることがあります。

でも、つわりの時期には、

錠剤を見るだけで気持ち悪い。
飲んだあと吐いてしまう。
においが受けつけない。

ということもあります。

そんなときに、

「赤ちゃんのためだから」

と無理して続ける前に、医師や薬剤師に相談してください。

飲む時間を変える。
製剤を変える。
必要性や量を見直す。

医療者と一緒に考えられることがあります。

飲めないことを隠す必要はありません。


つわり期の栄養で一番大切なのは、「ひとりで抱え込まないこと」

つわりの時期は、

食べられない。
飲めない。
吐いてしまう。

それだけでも十分つらいのに、

「赤ちゃんに栄養が届いていないかも」

という不安まで背負ってしまうことがあります。

でも、軽度〜中等度のつわりなら、それだけで赤ちゃんに悪影響があると考える必要はありません。

食べられるものを食べる。

飲めるものを飲む。

少しラクな日に、別の食品をひとつ足す。

そして、食べることも飲むことも難しくなったら、我慢せず助けを求める。

つわり期の栄養ケアは、「完璧に満たすこと」ではなく、その日の体を次の日へつなぐこと。

Bihadaizも、少し食べられる日にそっと使える選択肢のひとつでありたいと思っています。


※本記事は、妊娠初期のつわりと食事・栄養についての一般的な情報です。水分や食事を保てない、急な体重減少、尿量の減少、強いふらつき、嘔吐が長く続くなどの場合は、自己判断でサプリメントだけで対応せず、妊婦健診を受けている医療機関へご相談ください。