妊娠準備の葉酸は「種類」も大切?

食事の葉酸とサプリの葉酸を知ろう

妊娠を考え始めると、必ずといっていいほど目にする「葉酸」。

「妊活中なら葉酸サプリを飲まなくちゃ」

そんなふうに、とりあえずサプリメントを選んでいる人も多いかもしれません。

葉酸が妊娠前から大切な栄養素であることは間違いありません。

でも実は、

葉酸は、どれもまったく同じ形ではありません。

食べものに自然に含まれる葉酸。

一般的なサプリメントに使われる葉酸。

そして、あらかじめ体内で利用される形に近づけた葉酸。

いくつかの形があります。

だからBihadaizでは、

「葉酸を摂っていますか?」だけでなく、「どんな形の葉酸なのか」も知っておいてほしい

と思っています。


そもそも「葉酸」はひとつの物質ではありません

葉酸はビタミンB群のひとつで、「folate(フォレート)」という一群の化合物をまとめた呼び方です。

大きく分けると、

食品に含まれる葉酸

野菜、豆類、果物などの食品には、さまざまな形の葉酸が自然に含まれています。

folic acid(プテロイルモノグルタミン酸)

多くの葉酸サプリメントや栄養強化食品に使われている形です。

5-MTHF(5-メチルテトラヒドロ葉酸)

葉酸代謝の中で、血液中に多く存在する形に近い葉酸です。サプリメントでは「メチル葉酸」「活性型葉酸」などと表記されることがあります。

つまり、

「葉酸○○μg」と書いてあっても、すべてが同じ形とは限らない

ということです。


大切なのは、「吸収」だけではなく体の中でどう使われるか

ここは少しだけ難しいのですが、とても大切なところです。

一般的なサプリメントに使われるfolic acidは、体に取り込まれたあと、いくつかの酵素の働きを経て利用されます。

その葉酸代謝に関わる酵素のひとつが、

MTHFR(メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素)

です。

人によって、このMTHFRをつくる遺伝子には違いがあります。

代表的なのが、

MTHFR C677T

という遺伝子多型です。

日本人でも珍しいものではなく、677TT型はおよそ15%と報告されています。

だから、

「葉酸サプリが吸収できない体質」

と単純に考えるのではなく、

葉酸を取り込んだあと、体内で処理・利用される過程には個人差がある

と考える方が正確です。


だからといって「MTHFRがある人はfolic acidを避ける」とも限りません

ここも、とても大切です。

インターネットでは、

「MTHFRの遺伝子多型がある人は、folic acidを使えない」
「メチル葉酸でなければ意味がない」

という情報を見ることがあります。

でも、現在の公的な情報では、そこまで単純には考えられていません。

一般的なMTHFR C677Tの多型があっても、folic acidを体内で処理することはできます。

また、神経管閉鎖障害のリスク低減について、効果が確立されているのはfolic acidです。

そのため、妊娠可能な女性には現在も、妊娠前から1日400μgのfolic acidを摂ることが推奨されています。

「MTHFRがあるかもしれないから、葉酸サプリを全部やめる」

という自己判断はおすすめできません。

大切なのは、

葉酸には種類があることを知ったうえで、自分に合う方法を専門家と相談すること。

だと思います。


5-MTHFという選択肢もあります

最近では、

5-MTHF(メチル葉酸)

を使ったサプリメントも増えています。

5-MTHFは、体内で利用される葉酸の形に近いため、

「葉酸の代謝が気になる」
「サプリメントの種類まで選びたい」

という人が注目するようになっています。

ただし、

5-MTHFの方が妊娠準備中のすべての女性に優れている

とまでは、現在の研究では言えません。

特に神経管閉鎖障害の予防については、長年の研究によって効果が確認されているのはfolic acidです。

「天然だから良い」
「合成だから悪い」
「活性型だから必ず良い」

という単純な分け方ではなく、

何のために摂るのか、自分の体質や体調に合っているか

まで考えて選ぶことが大切です。


葉酸サプリが「合わない」人もいます

サプリメントは食品とは違い、成分をまとまった量で摂るものです。

そして、どんな成分でも体に合わない人はいます。

葉酸についても、非常にまれではありますが、folic acidやその関連物質による過敏反応が医学文献で報告されています。

蕁麻疹、かゆみ、発疹などの皮膚症状から、ごくまれには重いアレルギー反応が報告された例もあります。

だから、

「妊娠準備中だから絶対に飲まなければ」

と思って、体に異変が出ているのに無理して続ける必要はありません。

サプリを飲み始めてから、

などの変化があれば、服用を続けるか自己判断せず、医師や薬剤師に相談してください。

特に呼吸困難や顔・口の腫れなどがある場合は、速やかな医療対応が必要です。


そして忘れたくないのが、「食べものの葉酸」

妊娠準備というと、どうしてもサプリメントばかりに目が向きます。

でも葉酸は、本来食べものにも含まれている栄養素です。

緑黄色野菜。
豆類。
果物。
卵。
そのほかさまざまな食品。

大豆も、葉酸を含む食品のひとつです。

食事から摂る葉酸には、サプリメントとはまた違う意味があります。

なぜなら食べものは、

葉酸だけを単独で食べているわけではない

からです。

たんぱく質。
食物繊維。
ビタミン。
ミネラル。

いろいろな栄養素を、食事として一緒に摂っています。

Bihadaizが「まず食事を大切にしてほしい」と考えているのは、そのためです。


ただし、「食事だけで400μgの代わりになる」とは考えないで

ここは、とても大切なので分けて考えましょう。

毎日の食事から葉酸を摂ることは大切です。

でも妊娠前から妊娠初期については、それとは別に、神経管閉鎖障害のリスク低減を目的として通常の食事に加えてfolic acid 400μg/日を摂ることが推奨されています。

日本では、およそ妊娠1か月以上前から妊娠3か月頃までが重要な時期とされています。

つまり、

食事かサプリか、どちらか一方ではありません。

毎日の食事を土台にする。

そのうえで、妊娠前から必要とされる葉酸について正しい情報を知る。

この二つを分けて考えることが大切です。


Bihadaizは「葉酸サプリの代わり」ではありません

Bihadaizは、国産有機丸大豆100%を使った大豆食品ブランドです。

私たちは大豆を単なる「お肉の代わり」ではなく、豆腐の進化系として、毎日の食卓に取り入れやすい形にしています。

Bihadaizを食べれば、妊娠準備に必要な葉酸がすべて摂れる。

そんな商品ではありません。

葉酸サプリメントの代用品でもありません。

私たちが伝えたいのは、もっとシンプルです。

人の体は、毎日の食べものでつくられている。

妊娠準備だからといって、葉酸というひとつの栄養素だけを見るのではなく、

野菜を食べる。
卵を食べる。
魚を食べる。
豆腐や納豆、大豆を食べる。

いろいろな食品を食べる中のひとつとして、Bihadaizも使ってほしいと思っています。


「何を飲むか」だけではなく、「何を食べているか」も忘れないで

妊娠を考え始めると、

「葉酸は何μg?」
「どのサプリがいい?」
「どの種類を選べばいい?」

と、数字や商品ばかりを追いかけてしまうことがあります。

もちろん、葉酸について正しく知ることは大切です。

でも同時に、

今日、ちゃんと食べたかな。

野菜は食べたかな。

たんぱく質を含むものはあったかな。

同じものばかりになっていないかな。

そんな毎日の食事にも目を向けてほしいと思います。

葉酸には種類がある。
体内での利用のされ方にも個人差がある。
そして、体に合わないこともある。

だからこそ、何となくサプリを選ぶのではなく、自分が何を摂っているのかを知る。

そのうえで、

食事を土台にしながら、必要なものを必要な形で補う。

Bihadaizは、そんな妊娠準備の食卓を大切にしたいと考えています。


※妊娠を計画している女性や妊娠の可能性がある女性には、神経管閉鎖障害のリスク低減のため、通常の食事に加えて葉酸400μg/日を摂ることが推奨されています。MTHFR遺伝子多型がある場合でも、一般的な多型だけを理由にfolic acidを避けることは推奨されていません。サプリメントの種類、服薬、持病、過去の妊娠歴、サプリ摂取後の体調変化などに不安がある場合は、医師・薬剤師・管理栄養士などへご相談ください。