妊娠中は病気じゃない。でも、無理をしなくていい

心とからだを大切にしながら、この時間を楽しむために

妊娠すると、

「無理しないでね」
「重いものを持たないで」
「安静にしていた方がいいんじゃない?」

そんな言葉をかけられることが増えます。

心配してくれる気持ちは、とてもありがたいもの。

でもその一方で、

「妊娠したら、ずっと慎重にしていなきゃいけないの?」

と、息苦しく感じることもあるかもしれません。

厚生労働省も、

妊娠は病気ではない

としています。

ただし同時に、妊娠中のからだは普段とは違う特別な状態で、さまざまな症状が現れたり、母体や赤ちゃんの異常が突然起こる可能性もあるため、妊婦健診をきちんと受けることが大切だとしています。

つまり、

妊娠したから何もしてはいけないわけでもない。
でも、妊娠前とまったく同じように頑張る必要もない。

その間で、自分の体調に合わせて暮らしていく。

それくらいの考え方でいいのです。


「妊娠中だから」と、何でも我慢しなくていい

妊娠中は、

食べもの。
運動。
仕事。
外出。
旅行。
睡眠。

いろいろなことに「大丈夫かな?」がついてきます。

気をつけることはもちろんあります。

でも、毎日を

「これはダメかもしれない」

だけで埋めてしまうと、長い妊娠期間がとても窮屈になってしまいます。

体調が良い日は外へ出る。

好きなものを食べる。

友人と話す。

散歩する。

映画を見る。

何もしないで昼寝する。

妊娠中も、あなたの生活は続いています。

赤ちゃんを大切にすることと、自分の毎日を楽しむことは、どちらかひとつではありません。


体調が良ければ、適度に動いてもいい

「妊娠中は動かない方が安全」

と思っている方もいるかもしれません。

でも、健康で妊娠経過に問題がなく、医師から運動を制限されていない場合には、妊娠中も適度な身体活動を続けることができます。

ACOG(米国産科婦人科学会)も、正常な妊娠では定期的な身体活動を始めたり続けたりすることは安全で、流産・低出生体重・早産のリスクを高めないとしています。

だから、

近所を少し歩く。

買い物へ行く。

無理のない範囲で家事をする。

体調に合った軽い運動をする。

そんな普通の生活まで怖がらなくて大丈夫。

ただし、

「できるからやる」と「無理してやる」は違います。

疲れたら休む。

お腹が張ったら座る。

今日はしんどいと思ったら予定を減らす。

妊娠中は、その日のからだに合わせて予定を変えていい時期です。


「安定期」=何をしても安全な時期、ではありません

つわりが落ち着き、お腹もまだそれほど大きくない妊娠中期は、

「安定期に入ったから、いろいろできる!」

と感じる方も多いでしょう。

厚生労働省も妊娠中期を「比較的安定している時期」としています。

でも、ここは少しだけ覚えておいてください。

「安定期」という言葉は、「もう何をしても大丈夫」という意味ではありません。

厚生労働省の資料でも、いわゆる安定期と呼ばれる時期にも流産などが起こることがあり、無理をしないよう注意が必要とされています。

だから、

「安定期だから動かなきゃ」

でもなく、

「妊婦だから何もしちゃダメ」

でもありません。

体調が良ければ楽しむ。
疲れたら休む。

その繰り返しでいいのです。


この妊娠で過ごす時間は、一度だけ

妊娠は、何度経験しても同じではありません。

同じ人でも、

つわりの程度も違う。
お腹の大きくなり方も違う。
気持ちも違う。

そして、

今、お腹にいるこの赤ちゃんと過ごす妊娠期間は一度だけです。

だから私は、

気をつけることばかりで妊娠期間を終えてほしくないと思っています。

行ってみたい場所がある。

会いたい人がいる。

食べたいものがある。

写真を残したい。

赤ちゃん用品を見に行きたい。

そんな小さな「やってみたい」があったら、体調や妊娠経過を見ながら、できる範囲で叶えてみてもいい。

大きなイベントでなくていいのです。


「何もしない」を楽しむ日があってもいい

楽しむというと、

旅行へ行く。
外食する。
どこかへ出かける。

そんなことを想像するかもしれません。

でも、

今日はソファで映画を見る。

お気に入りの服に着替える。

好きな音楽を聴く。

ゆっくりお風呂に入る。

本を読む。

昼寝する。

そんな時間も立派な「楽しむ」です。

妊娠中は、昨日できたことが今日はできない日もあります。

だから、

今日の自分が心地よいことを選ぶ。

それで十分です。


「休むこと」を予定に入れていい

妊娠中は、からだの中で大きな変化が続いています。

外から見ると普通に過ごしているようでも、

疲れやすい。
眠い。
息切れする。
腰が重い。
お腹が張る。

そんな変化が起こることがあります。厚生労働省も、妊娠の時期によって疲れやすさやお腹の張りなどが現れ、必要に応じて休息を取ることを案内しています。

休むことは、

「何もしていない」

ではありません。

今日の予定をひとつ減らす。

家事をお願いする。

早く寝る。

横になる。

休むことも、妊娠中の暮らしの一部です。


食事も、「気をつける」だけではなく楽しんでいい

妊娠すると、

「あれは食べちゃダメ」
「これを食べなくちゃ」

と、食事まで義務のようになってしまうことがあります。

もちろん、妊娠中には避けた方がよい食品や、量に注意したいものがあります。

でも食事は、本来、

おいしい。
ほっとする。
うれしい。

そんな時間でもあります。

体調の良い日には、

好きな料理を食べる。

家族と一緒に食卓を囲む。

お気に入りのおやつで休憩する。

そんな時間も大切にしてほしいと思います。


Bihadaizも、「妊婦さんのためだけの食品」ではありません

Bihadaizは、国産有機丸大豆100%からつくった大豆食品です。

妊娠したから食べなければならないものではありません。

栄養を完璧にするための食品でもありません。

いつものカレーにソイミンチを入れる。

スープに少し加える。

小腹がすいた日にSoyChipsやSoybôuを選ぶ。

そんなふうに、

「今日はこれを食べたい」

と思ったときに、普通の食品として食卓に置いてもらえたらと思っています。

私たちが大切にしているのは、

妊娠中だから特別な食生活に変えることではなく、

毎日の中で、無理なく食べられるものをひとつ増やすこと。

それは妊娠前でも、妊娠中でも変わりません。


「病気じゃない」と「無理していい」は違う

妊娠は病気ではありません。

だから、怖がって何もできなくなる必要はありません。

でも、

「病気じゃないんだから、これくらいできるでしょう」

と、自分にも周りにも無理をさせる言葉でもありません。

今日は元気だから歩こう。

今日は疲れたから休もう。

今日は友人と出かけたい。

今日は一人で静かに過ごしたい。

そんなふうに、自分のからだと相談しながら決めればいいのです。

妊娠中は、

赤ちゃんを迎える準備をする時間であると同時に、

あなた自身が、この妊娠を生きている時間でもあります。

気をつけることは気をつける。

休むときは休む。

そして、楽しめる日は楽しむ。

この妊娠でしか過ごせない時間を、あなたなりのペースで大切にしてもらえたらと思います。


※本記事は、妊娠中の生活についての一般的な情報です。妊娠経過や持病によって活動量や安静の必要性は異なります。出血、続く腹痛やお腹の張りなど気になる症状がある場合や、医師から安静・運動制限などの指示を受けている場合は、その指示に従い、必要に応じて医療機関へご相談ください。