やさしい暮らしのヒント

2025.11.17

大豆イソフラボンは危険?食品から摂るときに知っておきたいこと

SNSや動画などで、

「大豆は女性ホルモンに影響する」
「大豆イソフラボンは摂りすぎると危険」

といった情報を目にすることがあります。

大豆イソフラボンは、体に良いものとして紹介される一方で、摂取量を心配する声もある成分です。

大豆食品は避けた方がよいのでしょうか。それとも、たくさん食べても問題ないのでしょうか。

大切なのは、食品として食べる大豆と、成分を濃縮したサプリメントなどを分けて考えることです。

大豆イソフラボンとは

大豆イソフラボンは、大豆に含まれるポリフェノールの一種です。

体内では、女性ホルモンの一つであるエストロゲンと似た働きをすることがあるため、「植物エストロゲン」とも呼ばれています。

ただし、女性ホルモンそのものではありません。また、体内での働きは摂取量や体質などによって異なるため、「女性ホルモンを増やす成分」と単純に考えることはできません。

普通の大豆食品と、濃縮された製品は分けて考える

豆腐、納豆、味噌、豆乳などの大豆食品は、日本の食生活の中で長く食べられてきました。

食品安全委員会は、通常の食生活における大豆食品からの摂取について、これまで明らかな健康被害は報告されていないとしています。

一方で、イソフラボンを錠剤やカプセルなどに濃縮したサプリメントや、イソフラボンを強化した食品については、通常の大豆食品とは分けて考える必要があります。

食品として大豆を食べることと、特定の成分だけを多量に摂ることは、同じではありません。

70〜75mgは「目標量」ではありません

食品安全委員会は、大豆イソフラボンアグリコンとして、1日70〜75mgを「安全な一日摂取目安量の上限値」としています。

ここで大切なのは、70〜75mgが「毎日摂るべき量」ではないことです。

これは、通常の食生活で目指す推奨量ではなく、長期的な摂取について設定された上限の目安です。

また、特定保健用食品などから通常の食生活に上乗せして摂る量については、アグリコン換算で1日30mgが上限とされています。

一日だけ上限を超えたからといって、直ちに健康被害が起こるという意味ではありません。しかし、特定の食品やサプリメントから多量に摂り続けることは避けた方がよいでしょう。

「配糖体」と「アグリコン」の違い

大豆イソフラボンの表示には、「配糖体」と「アグリコン」という異なる表し方があります。

大豆食品に含まれるイソフラボンの多くは、糖が結合した配糖体という形で存在します。そこから糖が外れたものがアグリコンです。

食品安全委員会が示している70〜75mgは、アグリコン換算値です。

商品の表示が配糖体なのか、アグリコン換算値なのかによって数字が異なるため、単純に数値だけを比べないことが大切です。

日本人はイソフラボンが不足している?

厚生労働省が過去の食事調査から試算した日本人の大豆イソフラボン摂取量は、アグリコン換算で1日16〜22mg程度とされています。

ただし、この数字が上限値より少ないからといって、「日本人はイソフラボン不足」とは判断できません。

大豆イソフラボンには、ビタミンやミネラルのような摂取推奨量や不足の基準は設定されていません。

上限値と平均摂取量は、意味の異なる数字です。

大豆食品は乳がんのリスクを高める?

大豆イソフラボンはエストロゲンと似た構造を持つため、乳がんとの関係を心配する方もいます。

日本乳癌学会の患者向けガイドラインでは、通常の大豆食品やイソフラボンの摂取によって、乳がんの発症リスクが低くなる可能性があるとされています。

一方、イソフラボンをサプリメントとして摂ることで乳がんを予防できることは証明されておらず、安全性も十分に確認されていません。

そのため、乳がん予防を目的にサプリメントを摂るのではなく、通常の大豆食品から摂ることが勧められています。

乳がんの治療中や、ホルモンに関係する治療を受けている場合は、健康食品やサプリメントを自己判断で追加せず、主治医へ相談してください。

妊娠中や子どもは大豆食品を避けるべき?

妊娠中の方や子どもについても、豆腐、納豆、味噌などを通常の食事としてバランスよく食べることまで避ける必要はないとされています。

注意が必要なのは、通常の食生活に加えて、イソフラボンを濃縮した特定保健用食品やサプリメントを継続して上乗せすることです。

妊娠中、授乳中、治療中などで不安がある場合は、医師や管理栄養士に相談してください。

SoyChipsについて

BihadaizのSoyChipsは、大豆イソフラボンだけを抽出・濃縮したサプリメントではなく、国産有機丸大豆から作った大豆食品です。

ただし、食品だから量を気にせず食べてよい、という意味ではありません。

大豆を丸ごと使用しているため、イソフラボンも含まれています。納豆、豆腐、豆乳など、ほかの大豆食品を多く食べる日もあるため、一つの食品だけでなく、一日の食事全体で考えることが大切です。

また、イソフラボンの含有量は、使用する大豆の品種や収穫時期、製造方法などによって変動します。

商品に表示された内容量や栄養成分を確認し、ほかの食品と組み合わせながら楽しんでください。

大豆を怖がりすぎず、摂りすぎにも偏らない

大豆食品は、たんぱく質をはじめ、食物繊維やミネラルなどを含む身近な食品です。

一方で、「体に良いから」と特定の食品や成分だけを毎日大量に摂る必要もありません。

大切なのは、

大豆食品を必要以上に怖がらないこと。
濃縮されたサプリメントと普通の食品を区別すること。
上限値を推奨量と取り違えないこと。
一つの食品に偏らず、食事全体のバランスを見ること。

不安をあおる情報にも、「健康に良いからいくらでも食べてよい」という情報にも振り回されず、自分の暮らしに合う量で大豆食品を楽しみましょう。

参考資料

  • 食品安全委員会「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」

  • 厚生労働省「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」

  • 日本乳癌学会「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版」

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